井上鑑 / Tokyo Installation (1986年)

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井上鑑 / Tokyo Installation (1986年)

再発を強く希望。宜しくお願いします。このまま埋もれてしまうのは本当に勿体ありません。アートブック付きCDとして5,000円で発売されました。LPやカセットテープでの発売なし。CDが普及し始めた時期とはいえ、アートブック付きのため値段は高め、さらにインスト盤ということもあって、流通量はあまり多くないと考えられます。オークションでもなかなか見かけない作品ですが、頑張って入手しました(学生には高い買い物でした)。

浜田省吾が「滑走路夕景」と「水辺にて」の2曲、尾崎豊が「歩き出すまえの少年」と「たった独りのための駅」の2曲を提供しています。尾崎豊が他のアーティストに提供したのは、この2曲だけです。エレクトリックドラムにはなんと、イエスやキング・クリムゾンのドラマーであるビル・ブルーフォードが参加しています。有り得ないほど豪華です。オークションでは井上鑑ファン、浜田省吾ファン、尾崎豊ファン、ビル・ブルーフォードのファンがぶつかり合うので、かなりの競争になります。

聴き始めた当初は、なかなか最後まで聴き通すことができなかったのですが、あるときを境に一気にハマっていきました。繊細な琴と、バキバキドコドコした激しいドラムが見事に融合しています。琴なのに全然和風ではありません。「System Overload」(1988年)や「Head, Hands And Feet」(1989年)といった以降の作品でも琴が起用されています。変拍子が炸裂。5曲目「石と樹」では、7→6→7→7→7→6→7→5拍子のフレーズが繰り返し登場。9曲目「点描の都市」が一番好きです。10曲目「水辺にて」には、井上鑑、浜田省吾、尾崎豊の3人の会話の一部が収録されています。

追記: 2022年3月23日に、ソニー・ミュージックダイレクトのAldelightレーベルから再発されました! 有難うございます!

収録曲

ジャケット(表面)

ジャケット(裏面)

ジャケット (バックインレイ)

盤面